ロボットスタート株式会社は、小型の遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」の企画、提供を行う株式会社テレノイド計画と、業務提携契約を締結したことを発表した。
業務提携の背景
テレノイド計画は、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」)石黒浩特別研究所所長(フェロー)・大阪大学特別教授石黒浩が中心となり開発されたテレノイドを使ったサービスを発表しており、サービス提供前から様々なメディアで取り上げられるなど大きな注目を集めている。
一方、ロボットスタートは創業以来、様々なロボットアプリ開発、ロボットメーカー向けにコンサルティングを行っており、コミュニケーション領域のロボットの様々なノウハウを蓄積してきた。
今回のこの2社の知見を合わせて、テレノイドのサービス提供に向けてマーケティング支援、販売支援、技術支援、開発環境整備を中心とした様々な取り組みを開始することとなった。
業務提携の目的・内容
テレノイドのサービス開始に向けて、2社で共同してハードウェア、ソフトウェア両面の完成度を高めるべく準備を行っていく。これにより、テレノイド利用者の満足度向上とさらなるブランディング向上を目指すという。
今後の展開
今後、テレノイドの開発環境を整備し、アプリデベロッパーに向けて公開することで、遠隔操作以外の活用法についてのサービスを検討し、将来的には人工知能システム・会話エンジン・IoTデバイスなどとの連携なども視野に入れて共同研究開発を行っていく。
テレノイドについて
テレノイドは、外観を実在する人間の姿形に極めて近づけ特定の個人の存在感を伝えようとする他の遠隔操作型アンドロイドと対照的に、人間としての必要最小限の見かけと動きの要素のみを備えたロボット。
具体的には、テレノイドから知人の声が聞こえれば、ユーザはその声の主の姿形を頭に思い浮かべるが、その頭に思い浮かべた姿形が、この誰にでも見えるロボットに精神的に投影され、まるで、その声の主を抱きかかえながら話しているような感覚を持つという。
高齢者、特に認知症の方がテレノイドを抱きかかえ会話をすると著しい情緒安定効果等がみられることが、ATRがこれまでに介護施設で行った実証実験で明らかになってきた。
【関連リンク】
・ロボットスタート(robot start)
・テレノイド計画(Telenoid Planning)
・国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
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