予約者の体験を改善することで、予約率を向上するtriplaホテルブッキング
小泉:「triplaホテルブッキング」についてもお伺いします。これは、SaaS型でのホテル予約システムということですが、そもそもSaaS型で提供しよう、と考えた理由は何でしょうか。
鳥生:理由は2点あります。
1点目は「OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー:オンライン旅行会社の予約サービス)レベルのUI/UXを、ホテルの公式サイトで実現したかった」という事です。
小泉:ホテルの公式サイトのUI/UXは、レベルをアップさせる必要がある、という事ですね。
高橋:はい。既存の宿泊予約システムは、かなり昔に作られたレガシーなシステムです。その結果、UI/UXが古くなってしまっています。
オンプレミスの古い予約システムを使っている場合、ホテルの公式サイトで予約を取ろうと思った場合、違うドメインに飛んでしまう場合が多いのです。さらに、飛んだ先の画面デザインがユーザー目線で作られていないため、どこに何を入力すれば手続きできるのかが良く分からない、という難点があります。
また、コストの問題等で、はじめにシステムを作った企業が開発を続けることができなくなり、システムを今風なものに改善出来ていないという問題もあります。
それならばSaaS型の予約エンジンを提供し、ホテルの予約システムを改善しようと考え、開発したのがtriplaホテルブッキングです。
小泉:triplaホテルブッキングに取り組んだ理由の2つ目は何でしょうか。
鳥生:2点目は「ホテルの公式サイトを経由した予約の利用率を向上する仕組みが提供したかった」という事です。
現在、ホテルの公式サイトを経由した予約率の全国平均は6%です。残りの94%は、オンライン旅行会社のサービスを使った予約です。そのため、ホテルはオンライン旅行会社に手数料を払い続けています。
しかし、ホテル側としては、公式サイトでの予約を増やしたい。それならば、ホテルの公式サイト経由の予約率が上がる仕組みを持った予約エンジンを提供し、支援しようと考えました。
わずか4ステップで予約が完了
小泉:triplaホテルブッキングでは、どのように予約を行うのでしょうか。
高橋:デモ画面を使って説明しましょう。

まず、ホテルのホームページトップにある「宿泊予約はこちらから!」と書かれたアイコンをクリックします。すると、そのホテルの宿泊プランが表示されます。ユーザーが宿泊プランを選択すると、お客様情報を入力する画面が出てきます。この画面で情報の入力を終えると、後は決済方法を選択すれば予約が完了します。

つまりユーザーは、プランの検索、選択、お客様情報の入力、支払い方法の選択という、わずか4ステップで、部屋の予約が出来るのです。
また、triplaホテルブッキングは、ドメインを遷移せず、ホテルのドメインで予約を完了する事が出来ます。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。