コロナ禍によってICTを活かしたテレワークや在宅勤務が増えたことで、WEB会議をはじめとした「場所に縛られない働き方」が広がっている。
こうした新しい働き方の需要増加を踏まえ、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)ではビジネスパーソン向け車両「S Work車両」や車内Wi-Fi環境の整備といった取組を新たにおこなってきた。
その取組の一環として、5月より新たに一時的な打合せに加え、電話やWEB会議にも利用できる「ビジネスブース」を東海道・山陽新幹線車内において試験的に導入する。同ブースは一時的な打合せに加え、電話やWEB会議等の利用を想定しているため、リアルタイムの空き状況の可視化や時間指定ではない順番待ちといった機能が求められる。
このほど、株式会社バカンは人手を介さず座席の即時予約ができるサービス「VACAN Noline Autokeep(以下、Autokeep)」をビジネスブースに提供することを発表した。
Autokeepは、人手を介さずに座席の空き・予約を確認/管理できるサービスである。利用者は自身のスマートフォンなどから空席を検索し、席を短時間予約(今回は一度の予約で最大30分間の使用が可能)する。利用時は専用WEBページ上または席に設置された専用タブレットに表示されたQRコードを読み取るだけで、アプリなどのダウンロードなく利用できる。
また、席の利用状況データを使うことでWEB上からリアルタイムの空き状況を利用者が確認・予約できるようにしている。Autokeepは新たに人手など必要なく導入できるため、オペレーションをほとんど変えること無くリモートワークといった新しい働き方に対応した環境を実現する。
今回、ビジネスブースにAutokeepを導入することで、乗務員が介することなく同ブースの空き状況がWEB上から確認でき、簡単に予約できるようになる。乗客はビジネスブースを利用したいタイミングで、座席に搭載されているリーフレット、またはビジネスブース内に設置されているタブレットに表示されているQRコードを読み取るだけで、アプリなどのダウンロード無しに同ブースの予約/利用が可能だ。また、同ブースが空いている場合は、タブレットの操作のみで利用できる。
新幹線車内においても、一時的な打合せに加え、電話やWEB会議などがしやすい環境として、利用者のワークスタイルに寄り添った車内環境を整備する。
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