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マクセル、計測機器等のIoT用独立型電源システムの受注を開始

近年、大雨による大規模災害が増加しており、防災用水位計市場は急速に拡大している。国土交通省では2018年度から河川監視用の「危機管理型水位計」、農林水産省では2019年度から農業用貯水池を監視するための「ため池監視用水位計」の整備計画が進んでいる。

このような防災用計測機器、インフラ監視機器では、電源として太陽電池を使用することが一般的だが、太陽電池では日照条件の制約がある。また、設備・工事費やメンテナンス費用を含めたトータルコストがかさみ、さらに、寒冷地での対応が困難などの課題がある。

マクセル株式会社は、防災やインフラ監視などに使用される計測機器の小型化と低コスト化を実現するバッテリー電源システムの受注を開始する。同システムは、マクセルシステムテック株式会社の省電力マイコン制御技術を融合し、太陽電池では充分に対応しきれなかったニーズに応えるために開発された新しいコンセプトの独立型電源システムである。

同システムは、電圧可変の出力が4ポート設けられており、計測機器を構成する通信機、センサーなどに、それぞれ必要な時のみ電力供給することができる。そのため、一次電池のみで計測機器全体を長時間駆動させることが可能である。たとえば、危機管理型水位計に応用した場合、バッテリーの使用期間を約20倍に延ばすことが可能ということになる。

マクセル、計測機器等のIoT用独立型電源システムの受注を開始

また、アナログ計測機能を備えているため、電圧・電流の各検出方式に対応したセンサーの計測ができる。さらに、マイナス20度という低温環境においても、安定した電源供給を行うことができるため、従来、太陽電池を使用することができなかった用途でも計測機器が使用可能になり、太陽電池と比較して小型化と低コスト化を実現することができるという。

同システムの電池は、用途に応じて二酸化マンガンリチウム電池とアルカリ乾電池から選択することが可能で、電池の種類ごとに異なる設定を行うことにより、電池の劣化を抑制する。また、誘導雷の影響を減衰させる対策や、電源出力切替え時に発生する突入電流対策など、安定した電力供給を行なうための電池制御技術が盛り込まれている。さらに、筐体内に通信機器を内蔵させることができ、シリアル通信により計測結果をサーバーに送信することが可能だ。

今後は同システムを、防災用計測機器市場やインフラ監視用の計測機器市場などに提案していく方針である。

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