近年、都市部における慢性的な交通混雑や過疎地域での生活路線の確保不足、訪日外国人の増加に伴うオーバーツーリズムなどが社会問題となっている。
そこで、KDDI株式会社と株式会社ナビタイムジャパンは、両社の保有する通信・交通ビックデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用し、共同でMaaS (Mobility as a Service) 領域の取り組みを推進していくことに合意した。
両社が共同で取り組む領域は以下の通りである。
- MaaSの実現に必要となる基本機能 (例: 検索・予約・配車・決済・アプリ開発)を共同で開発し、交通事業者や自治体によるMaaS領域の立ち上げを支援
- 両社の顧客接点を最大活用したプロモーション支援、ビジネス開発拠点である「KDDI DIGITAL GATE」を活用した、5G時代を見据えたMaaSビジネスの持続的な収益化を支援
- 交通混雑・渋滞やオーバーツーリズムなど社会課題の解決に向け、両社が保有する通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証による新たなビジネス開発を支援
- 地域の課題や特性に応じた実証実験を支援(大都市/大都市近郊/観光・インバウンド/地方都市/過疎地)
今回、KDDIは、約4,000万の顧客から得られるビッグデータを活用した人口動態分析/予測、通信サービスの提供、ライフデザイン領域(グルメ・ホテルなど)を行い、KDDIグループ会社(電子チケット・広告・データ解析など)との連携も進めていく。
また、ナビタイムジャパンは、鉄道やバス、タクシーのほか、オンデマンドモビリティにも対応できる経路探索エンジンを用いた予約・決済などを含むMaaS基本機能の開発と、マルチモーダルナビゲーション技術の提供、および約5,100万人の顧客から得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析や、交通コンサルティングを行う。
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