従来の施設予約システムでは、個人や団体で使用申請をする際に、個人や団体代表者の本人確認や居住地確認が必要であった。
本人確認や居住地確認はオンライン利用登録に対応しておらず、利用者は施設や役所を訪問して手続きを行い、職員は利用者の窓口対応や本人確認の業務負担が発生していた。
こうした中、xID株式会社は、同社が提供する「xID API」と、株式会社ニッセイコムの「GrowOne 施設」が、完全オンラインの施設予約システム構築へ向け連携することを発表した。
「xID API」は、マイナンバーカードを活用したオンライン本人確認や認証・電子署名が実装できるID基盤だ。OpenID Connect、OAuth2.0等の認証技術の国際標準仕様に準拠した認証・認可機能の実装が可能になる。
「GrowOne 施設」は、公共施設予約管理業務をサポートする総合施設管理システムだ。これまでのオンプレミス型に加え、クラウド型によるサービスの提供も可能になる。
今回、「xID API」と「GrowOne 施設」が連携することで、マイナンバーカードを活用したデジタル上での本人確認と居住地確認が可能になり、完全オンラインでの施設予約システムを構築することができる。
「xID API」を活用することで、基本4情報(住所・氏名・生年月日・性別)を「GrowOne 施設」へ連携することができるため、個人利用者や団体利用の代表者は施設の窓口へ行き、本人確認や現地で利用料の支払いをする必要がない。
施設側は、本人確認がオンライン化されるため、今まで窓口で行っていた利用者の本人確認や施設の使用許可、利用案内書類の郵送といった業務負担が軽減される。
また、居住地確認もオンライン化されるため、利用者が住民かどうかで料金が異なっていた施設使用料の支払い管理作業が効率化される。
「xID API」と連携した「GrowOne 施設」は、今年度、公共施設予約システムとして実際に自治体で導入予定だ。
また、他の自治体でも同様のシステムが活用に向けて検討されているのだという。
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