2024年4月1日、改正障害者差別解消法が施工され、民間事業者に対する障害者への合理的配慮の提供が義務化される。
こうした中、株式会社ミライロ、フルテック株式会社、株式会社ハウディの3社は、障害を持つ人々に配慮したスマートフォン連携自動ドア「ミライロドア」を開発した。
以前より、フルテックとハウディは共同で専用ドアコントローラと自動ドアを組み合わせた開発を行っており、アプリやクラウドからの情報に応じた開閉制御が可能になったほか、外部の機器やサービスとの連携ができるようになっていた。そして今回ミライロが参加し、ユニバーサルデザインを加えることで、「ミライロドア」の開発が実現した。
「ミライロドア」は、専用コントローラとスマートフォンの連携により、通行者の属性に合わせて都度開閉速度などの運転方法を変更できる自動ドアだ。
また、目が不自由な人が近づいたときに、スピーカーで誘導のアナウンス等を再生する機能や、車いす使用者が近づいたときに、タッチスイッチを押さなくてもドアが開く機能も搭載している。
ミライロは、障害者向けの自動ドアの運転方法や、音声やサイネージでの案内方法を監修しているほか、「ミライロドア」の開発においては、「ミライロ・リサーチ」のアンケートで障害者の経験や意見を収集し、その調査結果を反映させている。
フルテックとハウディは、共同開発した専用コントローラを活用して「ミライロドア」システムを構築している。この専用コントローラは、自動ドアに接続することで、クラウドやスマートフォンとの連携を可能にするデバイスで、既存の自動ドアに簡単に取り付けることが可能だ。
なお、「ミライロドア」を利用するために必要なスマートフォンアプリは、ミライロが提供するデジタル障害者手帳「ミライロID」からインストールすることで利用することができる。
今後3社は、「ミライロドア」の本格的な提供開始に向けて準備を進めるとしている。
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