東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)は、効率的な業務遂行体制を構築へ向け、315系4両編成で、車両側面に設置したカメラ(以下、車側カメラ)を用いたワンマン運転の実施に取り組んできた。
その中で、安全性の向上を目的に、車側カメラ映像を用いた人物の列車への接近等を検知する画像認識技術活用の検討を進めており、今回、その活用に目途が立ったとして、315系4両編成に画像認識技術を活用した安全確認支援装置を搭載すると発表した。
これまで、ワンマン運転士のホーム上の安全確認方法は、直接またはホーム上に設置のワンマンミラーで乗降を確認し、発車時はワンマンミラーでホーム上の安全を確認していた。
そこで今回、車側カメラを用いることで、運転士が車側カメラからのホーム上の映像を運転台のモニターで確認し、ドア扱いを行うことができるようになった。
また、安全確認支援装置を活用することで、各車両の前後2台の車側カメラ映像を用いて、ドアが閉まってから列車に接近した人物を自動で検知し、警報音等により運転士へ通知し、運転士が列車を停止させることが可能だ。
これにより、運転士の安全確認をサポートし、車側カメラを用いたワンマン運転の安全性を向上させる。
これを受け、2025年度中に、関西本線と武豊線で315系4両編成でのワンマン運転実施。2026年度以降は、東海道本線や御殿場線等で順次実施するとのことだ。
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