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CEATEC JAPAN 2016 レポート① ーIoTとCPSで、つながる社会、共創する未来を実現

2016年10月4日から4日間、幕張メッセにて、情報活用型社会到来に向けた収集・分析・テクノロジ―を一堂に会した「CEATEC JAPAN 2016」が開催されている。

IoTにより、多種多様なデータが収集され、その分析結果が現実世界にフィードバックされるサイバーフィジカルシステム(CPS)の概念を基盤に、あらゆる産業や社会において、新たな価値創造、大きな変革をもたらし始めているという背景のもと「つながる社会、共創する未来」をテーマとし、「最先端IT ・エレクトロニクス総合展」として開催されてきたCEATEC JAPAN は、CPS/IoT でよりつながりが深くなる社会から、新たな未来を共に創る場として生まれ変わった。

IoTNEWSでは、この生まれ変わった「CEATEC JAPAN 2016」を何回かに分けてレポートしていく。

IoTタウン

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このエリアは、金融、観光、ショッピング等において、IoTが創り出す未来の街を提案することをテーマに「暮らし」「街」「社会」の3つのシーンで構成された会場内に、金融・観光・ロボット・ショッピング・仮想店舗・スポーツ・ウェアラブルなどのサービスが出展されていた。

タカラトミー

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タカラトミーのOHaNAS(オハナス)は、NTTドコモの「自然対話プラットフォーム」の技術を活用し、共同開発されたクラウド型のお話しロボットだ。

タカラトミーのブースでは、企業が話させたい独自のシナリオをOHaNASが話してくれるBtoB向けパッケージ(ドコモより提供)が紹介されていた。

実際、何店舗かのスーパーのエスビー(S&B)食品製品の売り場に設置されており、OHaNASがエスビー食品の調味料の案内などをしてくれているとのことだ。

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また同ブースには、2016年12月に新たに発売予定の、専用コントローラ付きゴーグル型VR端末「JOY! VR 宇宙の旅人」が先行展示されていた。

第一弾では、「太陽系クルーズ」「惑星探査」「宇宙遊泳」「プラネタリウム」などの宇宙の旅を楽しむことができるコンテンツが4つ用意されているだけでなく、開発者向けの「JOY! VR SDK」の公開も予定しており、だれでもオリジナルコンテンツを開発、提供できるプラットフォームの準備も進めているとのことだ。

楽天

楽天では、店舗にてバーチャルな技術を活用した、新たな購買体験をすることができるサービスの展示を行っていた。

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1つ目に紹介するサービは、画面の前に立つことで、その人の性別などの属性、着ている服の色などを自動で判別し、それに基づいたおすすめのコーディネートやファッションアイテムを画面上に表示してくれるというものだ。このサービスを利用することで、訪れた店舗に欲しい服がなかった場合でも壁に映し出された画面上で試着をすることが可能になる。

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2つ目に紹介するサービスは、書籍を卓上パネルの上に置くことで、上部に設置したカメラで得た書籍の表紙の画像から書籍を判別し、卓上に置かれた書籍の周りにその本のキーワードを表示するというものだ。

さらにそのキーワードをタッチすることで正面の液晶パネルに、キーワードが入ったその本の文章が表示される。

いままでの立ち読みではできなないデジタルと融合した形で、自分好みの本を探すことが可能になる。

セコム

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警備会社として有名なセコムではドローンを使った新たな警備システムの展示を行っていた。

不審者をカメラなどで発見したときに、ドローンで警備員が駆け付けるまでに追尾や撮影を行い不審者を逃さないというものだ。

現在は、設定された時間にドローンが飛行するという自動監視システムの開発を行っているとのことだ。

JTB

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旅行会社のJTBは、旅行案内だけではなく他の業界でも活用可能なサービスの展示が目立った。

パネルにタッチせずに空間上で手を動かすだけで操作ができ、まるで空中に画面があるのかのように見える立体デジタルサイネージシステムの展示や、サイネージにに多数の画像・動画が表示され、より人々の関心を引いてるものがより目立つよう大きく表示されるデジタルサイネージアプリなど、生活シーンにおいて直観に訴えかける展示が多かった。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

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三菱UFJフィナンシャル・グループでは、対話エンジンと連携した人型ロボット「NAO」や、AIを搭載した自動音声対話アプリなどが展示されていた。

人型ロボット「NAO」は銀行業務に発生しそうな質問に返答するだけでなく、発話者の表情などの読み取る機能も備え、それに応じた会話を行ってくれるというものだ。実際、同行では試験的に「NAO」を成田空港支店に導入しており、空港内のATMなどへの案内やその他接客に使用されている。

ロフトワーク

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数々のクリエイティブプロジェクトを推進しているロフトワークでは「体験の拡張」というテーマを掲げ、森×IoTによってどのようなものが生み出せるか?という問いに対してCEATEC来場者からアイデアを募り、それを一つのイラストにすることで森×IoTをその場で絵で表現をするという試みが行われていた。

CEATEC2日目で、初めは白紙であった2面の壁が約60%以上を埋めており、3日目には描画スペースがなくなる勢いだという。

豆蔵ホールディングス

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豆蔵ホールディングスは、BLEビーコンを利用した飼い猫を監視するサービスの展示を行っていた。

写真の猫のぬいぐるみの首輪には「ねこもに」と呼ばれるBLEビーコンが入っており、スマートフォンで飼い猫の位置がリアルタイムで取得できるというサービスだ。

BLEビーコンは50mほどの距離までキャッチでき、同社の開発したアプリでは地図上に猫のいる可能性が高いエリアを色付けして表示することで、徐々に飼い猫のいる範囲が特定できる。

同社ではこのサービスの提供を2017年春に開始予定としている。

 

【関連リンク】
CEATEC JAPAN 2016
タカラトミー OHaNAS
docomo おしゃべりロボット ForBiz
タカラトミー「JOY!VR 宇宙の旅人」
楽天
セコム
ジェイティービープランニングネットワーク
三菱UFJフィナンシャル・グループ
ロフトワーク
豆蔵ホールディングス

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