株式会社LOZI、ZEROBILLBANK JAPAN株式会社(以下、ZBB)、東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、東芝)は、ブロックチェーン技術を利用した物流管理システムを構築し、三井倉庫ロジスティクス株式会社(以下、MSL)が物流運営を支援する家電量販大手の上新電機株式会社に対して、同システムが段階的に導入され、現在全国にある上新電機の大多数の店舗で本格稼働を開始したことを発表した。
今回3社が構築したシステムは、LOZIとZBBが共同開発した物流DX支援パッケージ「Trace Ledger」を中心に、東芝のブロックチェーン基盤「DNCWARE Blockchain+」と連携して構築されたものだ。
「Trace Ledger」は、LOZIのトレーサビリティソリューション「SmartBarcode」の技術を活用することで、出荷から販売店舗での検品まで、物流に関わるサプライチェーン関係者がスマートフォンなどの携帯端末でQRコードを読み取り、各拠点や役務に応じたトレースデータを記録、蓄積、共有することが可能な物流DX支援パッケージだ。
入力されたデータは、ZBBのブロックチェーン基盤管理プラットフォームを経由して「DNCWARE Blockchain+」に保存される。この「DNCWARE Blockchain+」は、東芝のクラスタ技術(複数のコンピューターを連携させてひとつのシステムとして動作させる技術)をベースに開発されたブロックチェーン基盤で、データの改ざんなどの不正を防止する。
これにより、ペーパーレス化によるドライバーの拘束時間の削減と環境負荷の低減、物流情報の透明性向上、サプライチェーン全体の最適化などが期待されており、実際、ドライバー1人あたりの待機時間が1日平均で45分削減される効果が確認されたとのことだ。
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