三井住友海上火災保険株式会社は、日本マイクロソフト株式会社が提供する「Azure OpenAI Service」をもとに、情報セキュリティの安全性を確保した生成AIチャットを利用できる環境「MS-Assistant」を構築し、2023年5月17日より全社員での活用を開始した。
「MS-Assistant」は、同社専用環境上に構築した社員向けの生成AIチャットツールだ。情報検索、質問応答、文章作成・校正、要約、翻訳、ブレインストーミングなどで業務サポートする。
また、地域・部門ごとの利用ログをデータサイエンティストが分析し、業務プロセスの改善につなげることができるようになる。
利用にあたっては、顧客情報や機密情報の保護など、法令・諸規則や生成AI特有のリスクを踏まえた業務運営ルールを策定し、適切に利用するとしている。
今後は、今回運用を開始した一般的な学習データに基づくAIチャット応答に加え、同社の情報(マニュアル・約款)に応答できる機能の拡充や、保険代理店への提供を計画しているという。
また、社員自ら「MS-Assistant」を活用して業務プロセスの変革を進めることができるよう、社員向け活用支援ポータルサイトの整備や、活用アイデアコンテストを開催するほか、東洋大学情報連携学部(INIAD)との提携による社員向け研修プログラム「MS&ADデジタルアカデミー」に、プロンプトエンジニアリングなどを学習するカリキュラムが2023年度に新設される。
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