grafit, POCKETALK, JapanTaxiのプロダクト開発 ーif-up2019レポート4

顧客の要望をこなすために、メーカーになる決心をしたソースネクスト

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ソースネクスト株式会社 技術戦略室 執行役員 川竹 一 氏

テレビのCMでもおなじみのポケトーク。初代のポケトークは1週間で売り切れたのだという。

初代はOEMを活用して製造していたソースネクストだが、「困っている」点について、何千というリクエストがあり、それを解決するのにメーカーになるしかなかったのだと振り返る。

ソフトウエア開発を20年近くやった経験から、ポケートークを作るには、「中身はスマホの機能を削ったもの、ハードウエアをきちんと作れるパートナーがいれば、自分たちはソフトウエアを作れば良い」という考えに至ったのだという。

初代の予約を捌き切らないころから、二代目をリリースしたわけだが、「いいものできたらすぐ提供すべき」「初代のものは買取サービスを作り、交換していった」ということだ。

開発にあたっては、クラウドシステムがある前提で、どういうハードウエアデバイスが必要か、と考えるのだ。ポケットから出して、シャイな日本人が使えるものでないといけない、と考えを進めた。

そして、ハードウエア作りのプロジェクトプランニングを行うわけだが、まずは落書きをしながら形状を決め、作るもののイメージを固めていく。ソフトエウア部分は、並行してエンジンを作り始め、小さいスマートフォンに作ったソフトウエアを実装していった。ソフトウエアを開発する間に金型を作ったりしていたのだという。

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ソフトウエアをスマートフォンで実装している様子

ポケトークは、深センの工場を使って生産しているのだが、その理由を「SoCなどがたくさんあって、エコシステムがあるので、早くプロトタイプできる」と川竹氏はいう。

また、プロダクトリリース後は、アップデート計画を2Wに一回くらい修正やアップデートをかける計画を立てているという。これもソフトウエア開発のアプローチだ。

実際にポケトークを市場にだしてみて、「ハードウエアになると使う人が圧倒的に多くなるという気づきがある」「コンシューマー中心にやっていたが、法人ニーズや海外ニーズもあるので、その対応にも挑戦している」と述べた。

オリンピックで日本に来る外国人も多いわけだが、ここで多くの人が使っている状態を目指したいと述べた。

次ページは、「必要性からスタート、ハードウエアならではのトラブルを乗り越えたJapanTaxi」

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