小田急電鉄、「移動」から「派生する価値」の創出を目指す ーMaaSアプリおよび実証実験発表会見

EMotの主な機能

次に経営企画本部 経営戦略部長 久富雅史氏より「MaaSアプリの機能と実証実験の詳細について」の話がなされた。

EMotの主な機能は「複合経路検索」と「電子チケット」の2つだ。

複合経路検索

1つ目の機能の複合経路検索とは、鉄道やバスに加え、タクシーやシェアサイクル、カーシェアなどの時刻表のないようなモビリティも含めてシームレスな経路検索ができるといったものだ。

また、経路検索結果から、アプリ間遷移等により連携するモビリティの予約や決済ができる。そして、利用者が保有している定期券、電子チケット(フリーパス等)が考慮された検索結果が出てくる仕様だ。

経路検索をすると「早い」「安い」「楽々」といったニーズ別の検索結果が表示される。例えば「楽々」であれば、乗り換え回数の少ない結果が優先的に表示され、タクシーなどとの組み合わせで表示される。

そしてタクシー配車アプリがポップアップされ、そこをタッチするとEMotからの目的地を引き継いだ形でタクシー配車アプリが立ち上がる。

小田急電鉄が移動から派生する価値の創出を目指す ーMaaSアプリおよび実証実験発表会見
左:検索結果が表示される 右:タクシーを使う経路であれば、タクシーアプリにとぶことができる。

開発についてはヴァル研究所の複合経路サービスmixway APIをベースにして開発を進めているという。

電子チケット

電子チケットでは、小田急電鉄の箱根フリーパスといった交通サービスチケットや、飲食やサービス施設などでの電子チケットの購入が可能になる。

小田急電鉄が移動から派生する価値の創出を目指す ーMaaSアプリおよび実証実験発表会見
1:様々なチケットが表示される。 2:クレジットで決済する。 3:サービスを受ける際に見せる画面 4:購入結果を反映して買ったチケットの経路検索結果が0円になっている。

また、ショッピングなどに応じて無料でモビリティが利用できる特典チケットの提供も行われる。

決済は現時点ではクレジットで、購入が完了するとチケットがスマートフォンにストックされる。利用する際に駅係員や販売員に提示することで乗車や商品を受け取ることができる。

次ページは、「実証実験の詳細

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