ライブやスポーツ、ゲームなど映像体験のスタイルを変える
5G対応のサービスについて、音楽ライブ・ゲーム・映像・スポーツにおける具体的なコンテンツ提供の内容が紹介された。
8KVRライブで、臨場感のある音楽ライブを楽しむ
音楽ライブについては、「新体感ライブ CONNECT」における新機能「8KVRライブ」の追加が発表された。

「新体感ライブ CONNECT」は音楽ライブや舞台をマルチアングルなどで楽しめる動画配信サービス。今回の「8KVRライブ」は8Kカメラで撮影した360度のVR映像を、スマートフォンを使ってリアルタイムで視聴できる環境を提供する。ユーザーはVRグラスを装着してスマホを覗くと、高精細な8Kの360度ライブ映像を、まるで会場の最前列にいるかのような臨場感で楽しむ事が出来るという。
吉澤氏は「新体感ライブ CONNECT」について、「アーティストとファン、あるいはファン同士がつながるような新しいライブの楽しみ方を実現するサービスにする」と述べた。
大容量のクラウドゲームを100タイトル以上配信
ゲームについては、3月18日より「dゲーム」にて、100タイトルを超えるクラウドゲームの配信を行う事が発表された。
高速大容量の5Gのストリーミングにより、パッケージ速度の購入や、ローカルへのダウンロードをせずに、クラウドゲームが楽しめる。そのため、自宅でのプレイが主流だった大容量のゲームも、スマートフォンで自由に楽しむ事ができる。このような背景の下、ドコモはクラウドゲームの大量配信に取り組んだという。
配信されるゲームのうち、注目のタイトルは今春提供予定の「真・三国無双8」と「ファイナルファンタジーXV」であるという。特に「真・三国無双8」については、5Gの高速大容量を活かした4Kバージョンを用意するとのこと。

また、3月26日に提供を開始する「エヴァンゲリオン バトルフィールド」では、5Gの特長を活かした複数プレイヤーによる同時対戦モードを用意しているという。
自動回転機能やマルチストリーミングなどを使った映像体験を提供
映像については、以下の4点のコンテンツ提供が発表された。
1点目は、「ディズニーMYTH アナと雪の女王/秘められた神話」である。これは映画「アナと雪の女王2」の世界を舞台にしたVRショートストーリーであり、ドコモが独占提供するという。
2点目は、「dアニメストア」で配信される「タテヨココンテンツ」。これは、自動回転機能を活用することで、タテとヨコで異なる映像をスムーズに切り替えて楽しむ事が出来るコンテンツだという。第一弾として、画面を横にすると東京事変のミュージックビデオ、縦にすると神風動画制作のアニメーションが視聴できる動画を配信する。

3点目は、マルチアングルに対応した視聴。これは漫画「鬼滅の刃」を原作とした2.5次元舞台作品を、好きなアングルを選んで自由に視聴できるというものだ。
4点目は、「ひかりTVドコモ」に追加される、マルチストリーミング機能。これは、「ひかりTVドコモ」の18の専門チャンネルの中から、最大7つの好きな番組を同時視聴できる、という機能だ。
Jリーグ、Tリーグにおける映像観戦の価値向上を目指す
スポーツについては、以下の2点が取り組み内容として発表された。
1点目は、Jリーグクラブの「鹿島アントラーズ」と連携し、マルチアングルによる試合映像のリアルタイム視聴、好きなタイミングでのリプレイ視聴を提供する事だ。これはJリーグの再開後、速やかに提供の準備を行うとのこと。

2点目は、Tリーグ(卓球リーグ)と共同で、マルチアングル視聴などのデジタルコンテンツサービスの企画を進める事である。これについては、NTTぷららの映像制作と配信技術を活用して、映像観戦の価値向上と、Tリーグのファン層の拡大を目指すという。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。