「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」発のソリューションを提供
ソリューションについては、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」により生まれた22点のソリューションを、3月25日より提供開始する。
会見では、提供するソリューションの一部紹介と、パートナーとの共創拡大に向けたサービス内容について説明があった。
遠隔作業支援、高精細映像伝達、顔認証入退管理の取り組みを紹介
今回、提供予定のソリューションとして紹介されたのは、以下の3点である。
1点目は、サン電子との協業による遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」。これはARスマートグラスを使って、遠隔地から作業現場の業務支援を行うことで、不慣れな作業員でも作業クオリティを担保できる、というソリューションだ。効果としては、現場の作業時間を4分の1に短縮する事を見込んでいる。また、熟練労働者の減少や、地域における労働力不足の解決につなげることも考えているという。
2点目は、高精細映像伝達ソリューション「Live EX 8KVR」。これはお祭りや音楽ライブなど、VRライブ配信を行いたいユーザーに向けて、撮影から配信までワンストップでドコモが提供し、ライブ配信をサポートするというソリューションだ。
3点目は、リアルネットワークスとの協業による、顔認証入退管理ソリューション「EasyPass powered by SAFR」。これは、スマートフォンを介して顔認証が行う事が出来るソリューションだ。ITに不慣れな人間でも、簡単かつ安価に顔認証が導入できる点がメリットだという。
ネットワークをサポートし、共創の輪を広げる
会見では、上記のような共創の輪を広げるための取り組みについて紹介があった。
まず、吉澤氏は「5Gソリューションの共創の輪を広げるためには、サービスを提供するソリューションパートナーの拡大と、サービスを活用するフィールドパートナーに最適なネットワーク構築をサポートする事の2点が不可欠である」と述べ、それぞれについての取り組みを説明した。
ソリューションパートナーの拡大に向けた取り組みについては、5Gとシナジーの強い特徴的な技術・プロダクト・サービスを発掘する「docomo 5G AWARDS 2020」を実施するという。
フィールドパートナーに向けた取り組みについては、以下の2点が紹介された。
1点目は、パートナーのネットワーク構築をサポートする「ネットワークカスタマイゼーション」の提供。これは、5Gを中心としたネットワークのエリア調査から、構築設計・導入支援までを総合的なコンサルティングサービスとして提供し、パートナーが持つネットワークに関するニーズに応えるものだという。
2点目は、MEC(移動通信網において、ユーザーにより近い位置にサーバーやストレージを配備する仕組み)を活用したクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」の提供。これは低遅延、高セキュリティといった特長を持つクラウドサービスである。
吉澤氏によれば「MEC上に画像認識エンジンなどのパートナーソリューションを搭載することで、5G時代の様々なサービス・ソリューションに活用されることが期待される」という。
サービスについては、3月から東京1拠点にて提供を開始し、5月からは4拠点に拡大する。また、ドコモのネットワークとの直結による低遅延サービス「クラウドダイレクト」も5月から提供を開始する予定だ。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。