中埜酒造株式会社はこれまで、酒造における品温は、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」で自動記録し、分析値の計測および計算は酒類分析計のSDKシステムで自動化していた。
しかし、それぞれのシステムは独立しているため、現状で分析値を「もろみ日誌クラウド」で利用するには、手入力で対応しなければならなかった。
そうした中、中埜酒造、ラトックシステム株式会社、京都電子工業株式会社の3社は、「もろみ日誌クラウド」と酒類分析計のデータ連携に向けたテスト運用を開始した。
今回のテスト運用では、実際の酒造工程で運用し、日々の酒類分析計データ取り込みと、「もろみ日誌クラウド」上での実用性を検証する。
なお、今回の機能を実現するにあたり、双方のシステムをアップデート。酒類分析計のSDKシステムからCSVを出力し、「もろみ日誌クラウド」のクラウドに保存する機能を提供する。
取り込みデータは事績として保存され、スマホへの分析値グラフ表示やPCでの帳票印刷を実現する。酒類分析計のSDKシステムと「もろみ日誌クラウド」は、同一PC上に構築される。
3社は、実証によるフィードバックをおこなった後、酒類分析計および「もろみ日誌クラウド」の既存ユーザ向けに、この機能を提供する。
また、将来的には、クラウド連携によるデータ管理も視野に入れたソリューション提供を目指すとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。