第19回八子クラウド座談会のキーノートスピーチは、Agile Cat 鵜沢幹夫氏だ。
Agili Catというウェブサイトは、代表の鵜沢氏が海外のニュースで気になったものを和訳して情報提供をしているサイトだ。
これまで蓄積された様々な知見から、表題の話題についてプレゼンテーションがされた。
デジタルネイティブ世代の足音
このグラフを見ると16歳〜34歳の人は、全く新聞や雑誌を読まない、ということがわかる。さらに若年層ほどスマートフォンをメディアとして活用し、高齢層ほどテレビを主としたメディア利用をしていることがわかる。これは、すでに多くの人が知っている事実ではあるが、あらためて図示されると極端な傾向が明確になってきていると言える。
また、こういったデジタルネイティブな世代は、当然年々歳をとるので時間がたてばたっただけデジタルネイティブ世代が消費の主役になっていくことは間違いがないと鵜沢氏は述べた。
クラウド・ネイティブ社会
この図を見ると、おなじみの企業群が並んでいることに気づくのではないだろうか?そう感じた人には、すでに生活の中にクラウド企業がどんどん入ってきていることがわかる。
この図において、Microsoft, IBM, CISCO, などEnterpriseの領域の企業くらいが20年前からある企業だ。
ITとネットワークが整備された時、一番デジタライゼーションしやすいのはE-Commerceなのだという。実際、AmazonがE-Commersを初めてからAWSが出現し、AlibabaがE-Commerseを初めてからAliumがある。SnapDeal(インド)、Flipcartもデータセンターを持っていてこれからクラウドサービスに出ようとしているのだ。
Googleのプラットフォームもクラウドにでようとしている。FacebookもFacebook at Workというサービスができ、エンタープライズ向けにFacebookシステムを利用可能にしようという動きがある。これは、すでにいくつかの企業が採用を決めている。こういったFacebookの動きをみても、多くのインターネット企業がクラウドネイティブ社会をつくり出しているとも言えるのだ。
アジアマーケットを牽引する、中国とインド
中国とインドの人口が多いことは周知の事実だが、ここ数年で急速にインターネットマーケットに多くの人が入ってきている。上の図をみれば一目瞭然だが、インドが4億人、中国が6.5億人という数だ。
このインターネットマーケットが一気に形勢される中、2009年ではわずか27ブランドでスタートしたAlibabaが立ち上げた中国のショッピング・デイでは、1日の売り上げが150億ドルだというのだ。(たった1日でだ)2014年では、93億ドルということなので1年間の伸び率も凄まじい。
鵜沢氏は、歴史を紐解くと、200年前に大国であった中国、インドがときを経て大国に戻りつつあるというのだ。
最後に、破壊と再生を促す4つの要素が紹介され、途上国の成長と都市化、技術の遊息な進歩、人口動態、グローバルにおける相互関連性の増大によって破壊と再生が生み出されるのだと述べた。
参考:Agile Cat cloudnewsasia.com
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。