テクノロジー実装社会は、ヒトが起点となる「フェアな社会」
小泉: 最後に、未来について伺います。10年後、20年後の日本を、どのようにイメージされていますか。
小林: フェアな国にしたいと思っています。努力している人、実力のある人が正当に評価される。不必要な支援はしない代わり、本当に困っている人をちゃんと助けられる社会。
今はベンチャーだからダメ、新規はダメ、前例がないからダメ…というダメシリーズが色々なところで見られます。
それ以上の理由が説明できない壁。それは、日々の生活や仕事の中で、イノベーションや情報の流通、人の交流など意識を前向きになることを阻害します。フェアな国を実現するために、この壁を取り除いていくことが政治家の仕事だと思っています。
そこで、デジタル技術などのテクノロジーを駆使していけば、個人が特定でき、一人一人のステータスにあった行政サービスを提供できると考えています。
自分から求めにゆくのではなく、一人一人に合ったものがプッシュ型で提供される。あとは、自分が選択さえすれば、サービスを享受できるフェアな社会です。
小泉: まさに、テクノロジーの基盤が活きる社会ですね。
小林: はい。これまでの日本の政策は、どちらかというと、「モノ起点」だったと思います。技術を持った組織を育て、人を育てれば、いいモノができて、それが人を幸せにするとという考え方です。
ただ、これからはそうではなく、デジタルが実装されるがゆえに、「ヒト起点」の政策が可能になると思います。マイナンバーがあり、ビッグデータがあると、ある課題を何人の人が共有しているかということがわかるのです。
100人が課題を持っているなら、その課題を解決するためのテクノロジーを考え、そのテクノロジーをつくるための座組をつくる。そうした「ヒト起点」の政策を担っていきたいです。
本日は、ありがとうございました。

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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。