東京モーターショーのボッシュブース。
ボッシュはもともと、エアバッグやブレーキ、ドライバー アシスタンスなど、クルマのセーフティに関わる製品を扱っている。
ボッシュ株式会社 シャシーシステムコントロール事業部 AD技術部長 千葉久さんによると、「ドライバーを安全にする究極は自動運転で、事故がない社会を目指すことを目標」としている。
ボッシュの強みは、センサーだけではなく、ステアリング(操舵装置)、アクチュエータ-など多くの技術を持っていることで、それらを組みあわせシステムとして自動車メーカーやドライバーに提供している。自動運転するためには地図が必要なので、今後の技術開発は自動車メーカーと協力してやっていきたいという意思を示した。
さらに千葉さんは「現在、我々だけではなく自動車メーカーや部品メーカーさんは技術的には自動運転ができるレベルにはあります。しかし機能だけではなくて、安全性を高めなければいけませんし、法律で運転手が運転をしない状況は認められていないという状況もあります。」とコメントした。
ボッシュのセンサー
ミリ波レーダー
電磁波を使ったミリ波レーダーは中距離で160mくらい、これをクルマの四隅に置いて、広い範囲120~140℃くらいの範囲で物体を検出することができて、さらに、ロングレンジといって250mくらいまで、車両前方から後方からくるクルマを捉える。
なぜその後方に距離が必要かというと、ボッシュの本社があるドイツではアウトバーン、速度差があるので、かなり後ろからとらえてないと、自動で車線変更するのは難しいからだという。
超音波センサー
自動運転というと、多くは高速道路を走ることを想像しがちだが、駐車というのも自動の一部に入る。駐車で大きな力を発揮するのは、数メートルの近接、長くて5mくらいまでの距離を取る超音波センサーだ。
重要になるのは、「モノの幅や大きさ、高さ、自分が通れるかどうか」を見つけていくことで、ボッシュは全て揃えられるというのが強みで、このセンサーが特徴的なところだという。
東京モーターショー2015での各社のIoTの取り組み
[第11回]クルマの未来はどうなるのか?東京モーターショー2015
東京モーターショー、SUBARUが考える「つながる車」
東京モーターショー メルセデス・ベンツ 世界初公開「Vision Tokyo」
東京モーターショー 自動で縦列駐車が可能なBMW i3
東京モーターショー 日産のコンセプトカー「NISSAN IDS」
モビリティ・シェアリングのHa:mo RIDE(ハーモライド) ー東京モーターショー2015
TOYOTAが考える自動運転 ー東京モーターショー2015
自動運転を支えるボッシュのセンサー 東京モーターショー
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。