株式会社Smart Craftは、同社が提供する製造現場DXプラットフォーム「Smart Craft」の新機能として、品質管理機能をリリースした。
「Smart Craft」は、製造現場の工程管理、品質管理、集計・分析といった一連の業務プロセスを、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末を活用してデジタル化するSaaS型のMESだ。
今回発表された「品質管理機能」は、「Smart Craft」の工程管理機能と組み合わせることで、生産記録と品質記録を統合データとして一元管理することができる機能だ。
作業指示、実績収集、進捗確認、集計/分析といった「Smart Craft」の工程管理機能と組み合わせることで、生産記録と品質記録を統合データとして一元管理できる。
さらに、APIによる基幹システムとの連携を活用することも可能だ。
フォーマットは、既存の検査帳票に合わせて検査項目や入力タイプをノーコードで作成することができる。また、各検査項目の規格値や管理値といったしきい値を任意に設定することにより、異常値が入力された際には作業者に判定結果が通知される仕様だ。
また、検査帳票が改定された場合でも、過去の変更履歴をすべてバージョン管理できる。
さらに、承認フローの設定により、バージョン変更時の電子承認が可能だ。誰がいつ承認したかの証跡管理に対応しており、権限管理による改ざん防止対策も実装されている。
これにより、ISO9001の文書管理基準に準拠した運用が可能だ。
管理者は、現場で記録された検査結果を遠隔地から承認できるようになるほか、承認フローも設定可能だ。

不良が発生した場合でも、ロットやシリアル番号を入力することでトレーサビリティを実現し、記録を取り出すことができる。さらに、ダッシュボードではパレート図をはじめとしたレポート作成が可能だ。
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