株式会社Mujinは、PLM(製品ライフサイクル管理)システム「Teamcenter X」と、MES(製造実行システム)「Opcenter」を導入し、部門を超えたデータ連携を実現したと発表した。
Mujinは、独自のソフトウェアを基盤にした自動化工場や倉庫を構築して提供しているが、これまでは工程管理、製造オーダ、在庫管理、検査結果などを、個別のツールで管理していた。
そこで今回、さらなる業務効率化と品質管理体制の強化を目的に、これらの情報を一元化するべくシステムの導入に至った。
「Teamcenter X」は、設計、開発、製造といったサプライヤー情報や品質情報を統合管理するほか、変更履歴を含めた仕様の一元管理をするクラウド型のPLMだ。
一方「Opcenter」は、リアルタイムな製造プロセス管理や、品質データと要求仕様・検査仕様との照合、仕様に基づいた検査工程の標準化などを行うMESだ。
今回両製品を導入したことで、製造履歴の参照が容易になり、品質業務管理における時間短縮や精度向上を実現した。
また、MES上で受入、検査、テスト、出荷まで全ての工程データを集中管理し、品質管理の一貫性を向上したほか、ユーザや権限を管理し、データの機密性リスクを低減させた。
さらに、生産手順・検査結果の訂正権限や変更履歴を管理し、製品品質を確保することに成功したのだという。

なお、今回の導入には、株式会社マクニカが伴走支援および必要に応じたカスタマイズやチューニングを行なったとのことだ。
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