三菱商事株式会社、KDDI株式会社、株式会社ローソンの三社は、ローソンの「未来のコンビニ」への変革に向けた取り組みを開始すると発表した。
この取り組みでは、人手不足や食品ロスなど、小売店の運営上の課題をデジタル技術の活用で解決するリテールテックの取り組みを推進するため、KDDIが2025年春をめどに本社を移転予定の「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、ローソンを2店舗開店する。
これらの店舗は、未来のコンビニへの変革に向けたリテールテックの実験ラボとして運営され、今後、高輪店での実証結果をもとに「Real×Tech Convenience」の仕組みを構築し、他店舗への拡大も目指すものだ。さらに、三菱商事の海外での事業ネットワークを活用し、ローソンの海外展開を支援・強化するという。
高輪店での実証の例としては、スマホレジによる店舗内でのフリクションレス決済や、スマートフォンを介した商品レコメンドの実施、AIカメラ活用による属性や会員情報に合わせたおすすめ商品やキャンペーン情報の表示、品出しや店内清掃、商品配送などの業務に対するロボット活用などが挙げられている。
また、専門のスタッフなどによるリモート接客ブースを店内に設置し、開始時点では、通信やでんき・ガスなど、生活インフラに関する相談に対応。以降、対象サービスの拡大や、将来的にはAIの活用も検討しているとのことだ。
さらに三社は、防災・災害発生対処活動に関する協定を締結し、災害発生時には、ライフラインの早期復旧と、被災者の安心や生活支援に貢献するために、相互協力を実施する計画だ。
他にも、KDDIの提供するStarlink通信環境やドローンによる周辺パトロールや地域安全の強化、三菱商事とKDDIが提供するオンデマンド乗合交通との連携による移動支援など、地域の課題解決にも貢献していくとしている。
加えて、三社が経済圏の拡大・活性化に向けて連携を行ってきた共通ポイントプログラム「Ponta」において、KDDIが2024年10月2日に、クーポンやコンテンツのセットサービス「auスマートパスプレミアム」を「Pontaパス」へリニューアルし、ローソンでのお買い物サービスを提供する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。