BIPROGY・ヤマト運輸他、新東名高速道路にて共同配送する自動運転トラックの走行実証を開始

ダイナミックマッププラットフォーム株式会社、BIPROGY株式会社、NEXT Logistics Japan 株式会社、ヤマト運輸株式会社の4社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募する研究開発の取り組みにおいて、自動運転を支援するデータ連携システムを開発した。

このデータ連携システムは、道路形状に応じた高精度な気象情報や渋滞などの道路状況データを車両へ提供可能とする。

これにより、車両単独では検知出来ない数km先の情報を車両が認識可能となるほか、車両の正確な位置情報を物流事業者へ提供することで、運行管理や緊急時の退避判断が必要となるシーンでの活用が可能となる。

また、車両や外部システムから取得したニアミスデータを用いてシミュレーション環境を構築し、自動運転車両開発時の安全性検証に資する多様なシナリオの提供が可能となった。

さらに、荷物情報やトラックの空き情報など共同輸送に必要なデータを入力し、荷物とトラックの空スペースをマッチングするシステムと、荷主・物流事業者が連携できるAPIを開発した。

これにより、物流事業者のトラックの積載率や稼働率を向上させることが可能となる。

また、同システムと自動運転遠隔監視システム、ダイナミックマッププラットフォームが開発した自動走行支援システムと連携ができる環境を構築した。合わせて、共同輸送時のトレーラーの不正連結や荷受人に扮した不正引き取りなどを抑止するシステムの開発を通じて、共同輸送オペレーションのトレーサビリティ管理設計を実施した。

4社は、このシステムにより、自動運転トラックの安全な走行およびスムーズな共同輸送による物流最適化の実現を目指すとしている。

そして、新東名高速道路駿河湾沼津SA―浜松SA間にて、自動運転トラックを用いた走行実証を2025年2月25日から27日に実施する。

走行実証では、同システムによる自動運転トラックの走行安全性、共同輸送の効率化の実現性の検証を行う。

実証内容は、同システムを活用した共同輸送における最適な運行計画立案や自動運転車安全走行支援、走行環境変化に対応した運行計画変更や緊急事態対応支援を実施する。

なお、自動運転トラックは先進モビリティ株式会社の自動運転トラック「RoAD to the L4」を利用し、レベル2相当にてドライバーが乗車して走行実証を実施するとのことだ。

関連記事:
「物流2024年問題」を越えた物流の現在地と展望 ―小野塚氏インタビュー①
全体最適の中での物流の在り方とは ―小野塚氏インタビュー②

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録