P&G、自動トラック荷役システムや無人搬送車を導入した自動倉庫を新設

P&Gジャパン合同会社(以下、P&G)は、同社のファブリック&ホームケア製品の生産拠点である高崎工場の専用倉庫として、約52,000パレットの保管能力を有する自動倉庫「高崎サプライ倉庫」を新設し、2025年4月1日より本格稼働すると発表した。

高崎工場は、衣料用洗剤をはじめとするファブリック&ホームケア製品を生産しており、これまでにも、デジタルツインやAI、機械学習などを活用してきた工場だ。

今回、高崎サプライ倉庫の新設により、生産拠点である高崎工場だけではなく、そこで生産された製品を保管する倉庫のオペレーションにおいても自動化を進める計画だ。

具体的には、工場からトラックで運ばれてきた製品を自動で入荷することができる「自動トラック荷役システム(ATLS)」や、有軌道無人搬送車(RGV)を導入するなど、入荷から出荷準備までの全てのプロセスを自動化する。

これにより、従来30分を要していた入荷作業が約3分に短縮されるのだという。

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左:自動トラック荷役システム(ATLS) 右:有軌道無人搬送車(RGV)

加えて、自動ゲートを導入し、事前に予約システムに登録した車両番号をゲートで照合することで受付作業を不要とし、トラックのスムーズな入退場を可能にする。

さらに、トラック予約システムと倉庫制御システムを連動させることで、トラックが自動ゲートに到着すると、出荷予定の製品パレットのピッキング(荷出し)が開始され、搬入口まで自動で運べるようになった。

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左:自動ゲートシステム 右:効率化された荷積み作業の様子

また、高崎サプライ倉庫の新設を機に、これまで分散していた複数の倉庫を集約し、物流ネットワークを最適化することで、工場からの直送率の向上に貢献するとのことだ。

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