IoT/M2Mシステムを構築するための無線通信技術、センサーや、様々なアプリケーションが一堂に集結する専門展 「第5回IoT/M2M展レポート」の最終回。
・第5回 IoT/M2M展 レポート その1
・第5回 IoT/M2M展 レポート その2
・第5回 IoT/M2M展 レポート その3 ーIoTを支える組込みシステムの品質向上
・第5回 IoT/M2M展 レポート その4 ーソラコムブース
・第5回 IoT/M2M展 レポート その5
日本コントロールシステム株式会社 ジェスチャー認識エンジン環境 GREEEN
通信制御、画像処理、半導体関連などの制御系全般の開発を手がける日本コントロールシステム社の、ジェスチャー認識システム開発チームによる人体認識のデモンストレーションがあった。
GREEENの特徴として、センサーが移動していても人体を認識できるという強みがあるため、クルマやロボット、ドローン、重機などに使って、障害物の検出や人の検出に使うことができるという。
同社はKinectなどの人体認識とは全く別のアルゴリズムを使った、独自の人を識別する技術を持っており、距離のデータから身体的な特徴を見つけて、人を検出しているという。ただし正確には「人っぽいもの」を検出しているため、人形やマネキンも人として検出するという。
UPR
UPRのブースではIoTソリューション「なんつい」が展示されていた。
「なんつい」は、位置情報を特定するモノで、荷物の中に入れておくだけでその荷物がどこにあるのかが特定できるというのだ。
写真左は温度、湿度センサーがついているタイプなので、温度管理をしなければならない荷物でも利用することができる。(左右とも位置情報は把握することができる)
実際に、荷物を運んで移動する状況もWeb上で可視化することができるということだ。
IoTソリューション UPR Scalenics
さらに、UPRのIoTソリューション「UPR Scalenics」を簡単に試すことができるキットも展示されていた。
このキットは人感センサーを利用して、人の在否を簡単に判定することができるようなデモンストレーションとなっている。
Scalenicsは、各種センサーデバイスを活用した付加価値サービスを提供する事業者が必要とする機能をPaaSとして提供するということだ。
パレットを管理できるアクティブタグ
他にも、物流倉庫などで使用するパレットにアクティブタグを挿入しておき、拠点内のリーダーで、リアルタイムにパレット等の物流機材がどの拠点に何台あるのか、パレットの拠点からの出庫時間や入庫時間を確認することができるようになっている。
また、ブース担当者によると、「パレット上の商品と紐つけをしておくことで、パレットを追えば商品もどこにあるかなどがトレースできる。」ということだ。
・第5回 IoT/M2M展 レポート その1
・第5回 IoT/M2M展 レポート その2
・第5回 IoT/M2M展 レポート その3 ーIoTを支える組込みシステムの品質向上
・第5回 IoT/M2M展 レポート その4 ーソラコムブース
・第5回 IoT/M2M展 レポート その5
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。