株式会社ライナロジクスは、AI自動配車システム「LYNA(ライナ) 自動配車クラウド」に、「積み置き機能」を追加し、2025年3月11日から標準機能として提供を開始したと発表した。
「LYNA 自動配車クラウド」は、企業ごとに異なる制約や条件を考慮し、配車計画に必要な距離や時間、人件費といった配車コストを最重要視して計算するAI自動配車システムだ。
何万〜何十万通りの計画を比較検討しながら、トータルコストに最も優れた配車計画を提案する。
今回発表された「積み置き機能」は、荷物を積んだ状態のトラックを車庫で翌日、もしくは指定の配送日まで待機させる「積み置き」がある運行パターンを作成できるようにする機能だ。
積み置きがある運行パターンの配車は、ベテランの配車担当者でも難しい配車であり、配車システムにおいても、作成に手間を要してしまうことが課題であった。
そこで今回の「積み置き機能」は、特別な設定や煩雑な調整無しで積み置きがある運行パターンを作成できるようにしたのだという。

これにより、1日の最後に「どの車両がどの荷物を積んで何時に車庫に戻ってくるか」といった積み置きを予定した配車計画を自動で作成する。
また、「積み置き当日の配車計画」と「指定した配送日の計画(積み置き翌日など)」が整合性のとられた計画となるよう、システム側でデータ連動して調整する。例えば、配送先Aの荷物を積み置きした車両は、翌朝必ず配送先Aに行くようにするなどだ。
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