進化を続けるオムロンの卓球ロボ「フォルフェウス」 ーCES2019レポート20

ラスベガスで開催されていたCES2019レポート第20弾はオムロンだ。

オムロンは昨年はじめてCESに出展し、出展のユニークさもあり、多くの注目を集めていた。特に注目を集めていたのが卓球ロボ「フォルフェウス」だ。昨年出展していたフォルフェウスは第四世代であり、今年は第五世代フォルフェウスをCES2019で初披露した。

CES2019 オムロン
CES2018で展示されていた第四世代フォルフェウス

昨年のフォルフェウスはラケットの動きは水平方向のみに限定されていた。そのため、ラリーが続くためには相手をする人がフォルフェウスが打ち返しやすい高さにリターンをすることが必要だった。

CES2019 オムロン
CES2019で初お披露目された第五世代フォルフェウス

第五世代フォルフェウスは第四世代に比べ大きく進化していた。まず垂直方向に動作するようになったため、高さへの対応が可能になっただけでなく垂直に動くようになったことでスピンがかかったボールを打てるようにもなった。さらに展示方法も大きく変えてきた。

CES2019 オムロン
フォルフェウスと対戦する人は、マーカー付きのラケットを使う

対戦相手はブースのスタッフではなく、一般来場者が参加できるようになっていた。第五世代フォルフェウスは相手の動きを読み取る能力が追加されていたためだ。カメラで対戦相手の動きだけでなく、マーカー付きラケットを利用することによって、ラケットの角度や動きを瞬時に読み取り、ボールの軌道を予測するというのだ。

一方で対戦相手の来場者は、フォルフェウスに勝つために、高いボールや強く低いボールを打ち返すため、昨年のようにラリーが続く様子がなかなか見ることができなかった。

開発担当者の八瀬氏によると、フォルフェウスにはオムロンが持つ多くの技術が組み込まれていて、今後も進化をさせていくという。動作の拡張はもちろんだが、卓球選手の動きをもっと学習させることが重要になるため、今後、様々な卓球選手と対戦をさせデータを集めていくということだ。

チェスや囲碁のAIが世界最強の選手に勝つといったニュースがあったが、近い将来、卓球ロボが卓球の世界チャンピオンを破る日が来るのだろう。

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