ラスベガスで開催されていたCES2019レポートの第13弾はYAMAHAだ。
YAMAHAというとピアノなど楽器イメージを持つ方と、バイクなどの乗り物のイメージを持つ方がいると思う。
今回は、乗り物のYAMAHA発動機の方だ。
70kgを2時間運ぶことができるドローン
ドローンというとマルチコプターを思い浮かべる方も多いと思うが、実は農薬散布などの領域では、以前からこのYAMAHAのヘリコプターのような形状のドローンはシェアが高い。
今回の展示(トップ画像)では、離島などへの物資輸送も視野に入れて思いモノを運ぶことができる機体を開発したのだという。
貨客混載可能な陸送ドローン
現在、過疎地などを中心に、「貨客混載(人と荷物を混載する)」を視野に入れた自動運転での移動手段が模索されている。
YAMAHAが展示したこの陸送ドローンは、コンセプトモデルではあるが、貨客混載をイメージすることができるものとなっていた。
お風呂の蓋のように、椅子部分をたたむと荷物だけが乗るようになるし、広げると人が4人乗ることができるという仕組みだ。
のんびり田舎道を走っているイメージがつく展示だった。
小回りのきくスクーター
さらに、小回りのきくスクーターも展示されていた。このスクーターは、電気で動くのだが初心者でも簡単に操作できるようになっているだけでなく、体重移動によって曲がることが簡単なのだという。
実際に乗っている状態で、止まっていても転ぶことがないというのも嬉しい。
現在公道で走ることができるかどうかは、明確になっていないということだが、自転車でもなく、バイクでもない、中間のチョイ乗り移動手段としてあると便利だなと感じた。
■CES2019レポート
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。