ラスベガスで開催されていたCED2018レポートの第14弾は、宅配物を守るIoTロック、その名もBOXLOCKだ。
BOXLOCKは、クラウドファンディングIndigogoですでに発表されている。
不在時の配達問題が顕在化する中、このロックは、AmazonやFedex、US Postal Serviceに対応していて、配送員が配達時にこのロックに搭載されたバーコードリーダーで人物のバーコードを読み取ると、鍵が開けられるという。
この考え方であれば、ストレージの種類は問わず、南京錠で施錠することができるタイプであれば、不在時の配達に役立ちそうだ。
ただ、バーコードが1次元である場合のセキュリティに対する対応や、一つの箱に複数の配送が来た場合にどうするかといった、運用面も考えていかないと安心なサービスになるとは言えない。
また、現状ロックはWifiでインターネットに接続し、荷物に貼られているバーコードを読み取りインターネット経由で照会しているということなのだが、家の外でWifiが届くかどうかは何とも言えないので、この辺も、インターネット用のSIMカードを入れておくなどの工夫をすると使いやすそうだ。
いずれにせよ、再配送の問題が社会問題化する中、こういったソリューションは完成度を高めていってほしい。
参考:BOXLOCK
CES2018特集
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。