ラスベガスで開催されているCES2018レポートの第六弾は、ARをつかったデバイスの紹介だ。
壁に絵画を貼りたい、壁掛けテレビをつけたい、といった場合、実際にどの場所に配置すれば良いかを正確に測定することは難しい。
通常であれば、壁の正確な図面を測定して作り、その上で、位置決めをしたら、その位置のデータから実施の壁の場所を決めるという面倒な流れが必要だろう。
そこで、このPLOTTは、スマートフォンアプリで壁の写真を撮り、その画面上で位置を決める。そして、この丸いデバイスを壁に沿わせるだけで位置を決めらるという優れモノなのだ。
スマートフォンの画面に、四角いマーカーが付いているのがわかるが、これが例えば絵画のおきたい位置だ。このマーカーは、指で簡単に移動させることができる。マーカーを移動して実際の壁のどこにどんな風に配置したいかをアプリ上で決める。
そして、この位置を実際の壁ではどこになるのかというのを右側の丸いデバイスで測るのだ。
よく見ると画面の中に矢印が出ているのだが、わかるだろうか。この矢印が、上を向いているときは、デバイスを上に上げていく。行き過ぎると矢印は下を向く。
バーチャル上で設定した位置とリアルの位置が一致したら、上の写真のように画面が変化する。
位置決めについては、ARの技術を使ってリアルとデジタルの世界を融合しているのだという。
ARの面白い利用方法だと言えよう。
参考:PLOTT
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。